陰陽論 其の二




陰陽論は、世界を理解するためのツールであるということを前回話しました



今回ももう少し進めてみます



陰陽論は、必ず対になっていてそれはお互いに存在を示すものでもあり「相反」する意味もある



「気」が二分したものが陰陽である



上下、左右、天地、出入り、明暗などは陰陽である




古代中国でも現代の日本でも、これら自然現象ともいうべきことは、しいては「宇宙」というものを理解することにつながると考えてもおかしくはありません




実際に、陰陽論で生命が生きつずけることに理解ができると、陰陽は「静止」しているものではなくて常に「動いている」ものと考えられました




生きていることは時間の進んでいることなので、陰陽とは「静止して不変」な状態ではいないものなのです




陰陽は対立して制約もあるが、常に共に動いて不変ではないので、量が「減ったり増えたり」もしている、それがものの成長につながっているともいうのです




消長と平衡



量が減ったり増えたりすることを、「消長(しょうちょう)」と言います



消長しながら平衡を保っているということ



私たちが習った教科書の陰陽の項目で印象的でとても好きな文があるんですが紹介します




「人体が正常な生命活動をつづけられるのは、陰と陽が相互制約(そうごせいやく)と相互消長(そうごしょうちょう)によって生み出された統一の結果である、つまり、陰と陽の間の制約と消長があって初めて物事は発展変化することができるし、自然界は一刻も休むことなく運動しつづける」


どうでしょうか?真理な感じですよね

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