東洋医学に「気(き)」という言葉があります
「気」とは?って考えてみなさんはどんなことをイメージしますか?
「気をつける」「気心」「天気」「雰囲気」なんかですかね
なんとなく、情緒的なものや感じをイメージしませんか?
東洋医学でいう「気」とは?
東洋医学でいう「気」というものはそれとは少しニュアンスが違って
「思想」のようなものと解釈すると東洋医学がわかりやすいと思います
現代よりもずっと医療が進んでいない時代
そして、紛争が多かった時代
「生きること」は今よりも難しく、「死」がより身近にあったと思います
そんな時代に存在した東洋医学は、病気になってからでは遅すぎて、治療として考えるとマユツバ的なところがあります
病気にならないためには「未病」
病気にならないためにはどうするか、これを「未病」といいます
病気にならないためにはどうするか?という側面で東洋医学を考えると、現代でもとても役に立つ考え方だと思います
「気」の本質
話を「気」にもどします
東洋医学のいう気には二種類あって
カラダの一番外側を覆っている「気」と
カラダの中をめぐる「気」があります
外側を覆っている気を「衛気」(えき)といい
体内をめぐる「気」を「営気」(えいき)といいます
衛気は外部から体内に入ろうとする「邪」(じゃ){悪いもの}から守るため
営気はカラダ中に「血」(けつ)をめぐらせて正常なカラダの働きを保つため
というようにそれぞれに役目があります
余談ですが、「気」と「血」の関係は「陰陽」でいうと「気」が「陽」、「血」が「陰」になります
気は血の「師」(すい)ひきいる主たるもの、血は気の「舎」(しゃ)入れ物といった具合で、それぞれ相互依存関係にあります(陰陽論はいずれ投稿します)
病は気からとは、すなわち外からの侵入と内側の正常を保つことで健康が成り立つとういういみで、とても当たり前のことを「気」という語を使って表しています