写真をはじめるようになってから外出が多くなりました。
結果、普段では気づかないことも気になるようになり、単なる移動が観察にかわりました。
これと似たことで、出会いも多くなり、今まででは考えもしないアイデアが生まれる結果にもなります。
先週、海に出かけた時に、浜でお弁当を食べているときにひと組のカップルが近くに座って話をしていました。
なんとなく聞いていと、男性がこれからお店を出そうとしているようでした。
職業はわかりませんでしたが、「できれば将来は3店舗くらい出したいなあ」と彼女に語り、
彼女は冷静に彼の言うことにうなずいたり、あいずちをうったりしながら、
お互いに楽しそうに将来の夢を確かめるように話していました。
彼は、何らかのセレクトショップをやりたいが「きっかけ」がないと。
もし友人、知人でデザイナー系で有名なアーティストがいたら、コラボして出すのになあと言ってました。
それを私はご飯を食べながら聞いていたんですが、
その後店に戻って一日を振り返ってみたとき、
このことすなわち「友人、知人がいたら出すのになあ」のくだりがふと思い浮かんできて、
そういえば、わたしも店をオープンするとき何かしらの保証が欲しかったのを思いだし、
みんな不安と戦っているんだなあと思い出しました。
私は一様資格持ちで肩書きがありましたが、客商売には変わらないことはわかっていたので、
不安で不安で気持ちがいっぱいになっていたこと、
自分を信じることの難しさ、
でもやることは決まっているという現実の板挟みだったなあ。
このことをきっかけに初心に帰り、「何がしたいのか」、「何ができるのか」、
「今はどうなのか」、今一度、じっくりと考えるきっかけになりました。
外出しなければ考えもしなかったことでした。