カルシウムは体内で最も多いミネラルです
そのほとんどが骨の中にあります
カルシウムは、骨以外にもカルシウムイオンとして、タンパク質と結合した状態で血中に存在して、代謝に影響を与えています
心臓の筋肉の心筋、骨格筋、動脈の血管、など全てのタイプの筋肉の収縮に関わってきます
さらに、色々な酵素の活性化
筋グリコーゲン(筋肉の中にある糖質)と
肝グリコーゲン(肝臓の中にある糖質)の合成と、分解にも関わっています
そして、最も大切なのは、神経インパルス伝達、血液凝固、ホルモン分泌の調整も
こんだけ書くと、わけわかんなくなりますが、
とにかく、大切な働きにはほとんど関与しているミネラルです。
ちなみに、筋グリコーゲンとは、筋肉を動かすためのエネルギーになる糖質のこと
肝グリコーゲンとは、血糖値を調節するための糖質で、これによって一定の血糖値が守られて、脳への栄養源となります
この、カルシウムなんですが、メチャクチャ吸収が悪いミネラルでもあります
大切なのに、吸収が悪いって、何かの間違いじゃないだろか?
ところが、本当なようです
食物から、摂取したカルシウムは、胃で胃酸により可溶化(水に溶けやすい)されるんですが
実際に吸収するのは、その先にある消化管の小腸で、ここではタンパク質や糖質、脂質など栄養素も吸収するので
せっかく胃酸で水に溶け易くなっているのに、脂質を体内に取り入れるための胆汁酸や
phの上昇(phは低いと酸性、高いとアルカリ性)によって水に溶けにくくなってしまうようで
溶けにくいと、吸収がしにくくなってしまうらしく
便になって出て行ってしまう
その、40%程度しか、吸収されません。残念
体にとっては、カルシウムの吸収よりも、脂質の吸収の方が優先順位が高いのかしらね
ただ、仮にカルシウムが不足している状態が体に感知されると
この、吸収率が変化して、高まるシステムになっているようです
体ってすごいですね!
このカルシウムにはビタミンDがかかせなくて
ビタミンDはカルシウムの吸収を促してくれるんです
ビタミンDは紫外線にあたっても身体の中で作られます
だから、よく陽に浴びてください(^O^)
私の身体はビタミンDが豊富かもね、
普段は、吸収率の悪いカルシウムですから、定期的に摂取することが大切です
血中にカルシウムイオンが一定量ないといけないので、常に必要ですが
いっぱいな時は、ほとんどが排出されてしまうので、
一気に、大量にとっても、意味がないということがわかります
カルシウムの排出システムは割愛しますが
内蔵の病気になると排出と吸収も悪くなるので、これも注意しましょう
最後に、骨粗鬆症ですが、これは加齢とともにホルモンバランスが崩れて起きる病気です
一般的に、男性よりも女性の方がかかりやすいとされています
それは、閉経によってエストロゲンの生成が減少するからで
女性にとってエストロゲンはカルシウムバランスを維持するのに
不可欠な、ホルモンだからです
エストロゲンの不足による骨粗鬆症の場合は、積極的にカルシウムを摂取しても
骨には吸収してくれないので、現状はホルモン療法に頼るべきです
では、予防法はないのか?
やはり、骨を丈夫にすること
欲を言えば、20歳代中盤くらいまでに骨を丈夫にすること
もう過ぎたしまっている方は、運動をして、常に骨に刺激を与えること
そして、やはり積極的にカルシウムを摂取することです
カルシウムの摂取には
牛乳が一番吸収率が良いのですが、牛乳が苦手な方は
魚類(イワシ、さんま)、チーズ、豆腐、海藻、アーモンド、など
私は、筋トレをしているので、骨格筋の収縮に関わるカルシウムは
食物以外に、サプリを使ってます
一粒、1000mgのを1日に一個を
2つに割って2回飲んでます
みなさんも、加齢によってカルシウムが必要になった時には、すでに遅いので
日頃から、気をつけてみてください