鍼灸をする場所「経穴」はどう決めてる?




こんにちは、平田です



患者さんに「何が原因で調子を崩しているんですか?」



という質問を100%受けます。当たり前ですが。



当然、わかることは丁寧に説明しますし、



わからないことは、今現時点でわからないが、追ってわかる事があるなら



そのように、説明するし


本当にわからなければ、「正直わからない」と言います



とはいえ、原因がわかっても治す事ができないものもあり



その逆に、わからなくても、治ることがあるので



原因よりも、何をするのかが、問われてきます



次に多い質問がその何をするかということです



どこに、鍼灸をしていて


何を、根拠にしているのかの説明です



カラダの状態を診る





私は、あくまで個人的な話ですが、



治療のポイントは、まず患者さんの自己申告による



不調の場所をあたります



当たり前ですが、どう診るかです


腫れていたり、赤くなっていたり、熱を盛っていたり、



肌に異常があったりなどは、診ればわかるので



しっかりと診ます



次に、そのような異常がないときですが



軽く触って、痛みの程度などを診ます



そして、痛みが増す事がないなら


少し、動いてもらって全身を診ます



ここで、姿勢や動作をチェックして



現在のカラダの状態を大まかに頭に入れます



では、実際に鍼灸をする場所ですが



上記の熱や腫れ、皮膚の異常の場所には鍼灸は使えないので



やることはありません


何が起きているのか?





それが、ないとして「どうするか」ですが



まずは、筋肉と骨格の状態を



力が入っている状態と、抜けている状態と両方診ます



通常は鍼に関しては力が抜けているときに施術するんですが



灸に関しては、力が入っていてもできるので



むしろ、優先順位が灸を施術しやすい姿勢になります



左右上下と連続している筋肉は、場所によって



非対称に発達しています



患者様の利き腕、利き脚を考慮して



筋肉の状態が問題あるのかどうかを判断します



前回の話で、原因とひきがねの関係を書きましたが



まず、ひきがねを探し、原因を探り



適切と考えた場所に鍼灸をします



筋肉には硬くなっている場所があります



なぜ硬いのかは、諸説あり



代謝に問題が生じている状態であると思っています



そこが、ほぐれていくものなのか?



それとも、ほぐれる事がなくてずっとあるものなのか?が


正直、わかりません


なぜかというと、何十年も診ている患者さんなら



変化を見つける事ができますが



初めての患者さんは、文字通り初めてなので



もともとの状態を想像するしかありません



そのために、初診には時間をかけて問診と観察をおこないます



硬くなった場所に鍼灸をする場合



そこが、ひきがねなのか?原因なのか?を考えて施術します



これは、筋肉に問題があると仮定した施術のケースです



では、その他の体調不良はどのように判断しているのか?


鍼灸のカラダへの反応





鍼は体内に刺すことで、血液の循環を促す事ができます



灸は、熱によりやはり血液の循環を促します



この作用を利用して



カラダにある水分の移動を必要と考える場所に導くことで



栄養や不純物、代謝を促します



さらに、リラックス効果で自律神経が副交感神経優位になり



カラダを修復しようとするあらゆるシステムを解放します



血液循環と修復システムの効果で



大きく間違っているリズムを



大きくはみ出している波は鎮めて



小さく元気のない波には力を戻してもらうように働きかけます



抽象的ですが、薬とは違うので



局所や決まった効果はありません



その方の今持ち合わせている修復能力を



適所に集めているだけです



なので、体力に自身がなくても



カラダにストレスなく、緩やかでも効果をもたらす事ができるのです



体力、活力がないと思っている人は



カラダの機能が正常に働いていない事が原因ですから



リラックス状態で、修復モードに入れて



そこに、人為的に血液の循環を促すことで



効果を求めていきます



当然ですが、鍼灸する場所が



すべて、思ったところに作用する保障はありません



しかし、このような方の状態は



そもそもリラックスができていません



今の日常では、カラダの修復が間に合っていないのです



鍼灸の目的





鍼灸で修復状態が作り出せるのであれば



時間がかかることもありますが



自分の力で、修復していけるのです



特定の病気を治す事が目的ではありません



カラダの状態を正常に、または良い状態に持っていく事が



鍼灸治療の本当のところです



当然、鍼灸ではどうにもならない病気、症状はたくさんあります



そして、長く治療をすれば良くなるという事もありません


むやみに長い時間と回数を使う必要はないと思います



効果があるとなったら続ければよいのです



症状には、戻れる限度もあります



時間も限られることもあります



それは、薬でもどうにもならない事があるのと同じです



適用範囲をしっかりと見極めて



施術する鍼灸は安全と考えています



また、自律神経に関して



反射を利用して施術も行いますが



この反射は、別の機会に紹介いたします

































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