東洋医学は、とても健康に役立つことが多いです
健康管理するにも、病気を理解することは、とても大切だと言われています
その病気を理解することに、東洋的な思想をもちいて、わかりやすくしていることです
今回は、陰陽論(いんようろん)を紹介します
陰陽論は理解するものというよりは、なにかを理解するときに、使うものと考えるとすんなりと入ってきます
どういうことかというと
陰陽はそもそも世界を理解するため、厳しい現実を生き抜くためにに使うものだからです
「なぜ?」「どうして?」という現代でも誰もが考える、「生き方やなぞ」、「矛盾」に答えを導き出すための言葉の「ツール(道具)」です
例えば、陰陽は「日が当たる」か「当たらないか」ということから発生してきた考え方で
それをすべての自然現象に当てはめてみたところ、当時は、理解しやすかったのでしょう
上下、左右、天地、動静、昼夜、出る入るなどです
そこには、「対立」しながらも、片方だけでは「存在」できないものがあることだったのです
まずは、陰陽は「気」が二分したものです
陰陽のはじまり
それを踏まえて
生命の始まりは「隠の母」と「陽の父」の「精気」をうけて、合致して生命が始まる
「生、病、死」は、体内の陰陽の気が調和していれば「健康」、不調和なら「疾病」になり、気が「散逸(サンイツ)ばらばらになる」ことすると死ぬ
というぐあいです
現代医療とは、ある意味で「合理的」であるのと同じで、陰陽論もかなり「合理的」にできています
鍼伮の理論はこの合理的な陰陽論から始まっています
一般的に「積極的に動くもの」、「外交的」、「上昇的」、「温熱」、「明瞭」なものは、陽に属していて、
相対的に「静止したのも」、「内向的」、「下降的」、「寒冷的」なものは隠に属しています
陰陽論はバランス
私たち現代人が、たまに間違って解釈してしまうことに、陽は「良いこと」、隠は「悪いこと」と、思い違いをしてしまいますが
東洋医学の陰陽論は対立的かつ制約し補いながら相互依存しているのが本来の姿です
簡潔にいうと、バランスが大切だということを、陰陽という言葉を用いて理解し、納得していた学問です
私にはとてもわかりやすく、面白く、奥の深さも感じます