父とのツーショットってもしかしたら人生初かも。
母は生まれた時に抱かれているツーショット写真を見たことあるんで、それでも随分ぶりってことですね。
大人の親子のツーショット写真は純粋にナッシュボディ白楽のフォトグラファーとしての仕事ですが、実際に私が体験して感じたことを書きますね。
一般的な家族写真は全員もしくは両親と子供ですが、私たちがこだわっているのが、自然な感じで「男親との関係」、「女親との関係」です。
これは、撮られる側からすると緊張ではないが、ありそうでなかったシーンなので、体験したことのない、なんとも言えない感情が湧き上がってきました。
親孝行しているつもりはありません。むしろ親孝行させてくれるまで、病気もせずに長生きしてくれてありがとう、結果的に両親が子孝行している形になってます。
この貴重な体験は直ぐに反応があり「考えてみればツーショットはないかも」とか「これはどっちも孝行なんじゃないですか」「お母さんは息子との写真というより彼氏との写真?」なんて褒めていただきました。
あえて両親を分けて撮ることで家族という枠から外れ、純粋に親子という形に見事に収まった感じです。
ちょうど一年前の作品ですが、掲載いたします。(記事内の写真は全て藤木いつかの作品です)
いかがでしょうか?感じ方はそれぞれなのであえていろいろ書きませんが、
私としてはこの歳で撮ったことがとても有意義だったということです。
本当に、もしかしたらもう撮れないかもしれない写真です。
「ひとりひとり」が今を大切に生きているのはみんなそうだと思いますが、
同時に「家族単位」、「親子単位」でも大切な時間は刻々と過ぎ、二度と戻らない時間は本当に戻らないのです。
その貴重な一瞬をカメラで写真に収めることができます。
撮影後、少し疲れた表情で「楽しかった」と言ってくれた両親を見てそう感じました。